所長ブログ

2012年12月21日 金曜日

[書評]佐藤次高他 「詳説世界史B」(山川出版社)

 書評の2冊目は、佐藤次高氏他による『詳説世界史B』(山川出版社)です(なお、本記事は、書評ですので、これ以後は、「です」「ます」調ではなく、「だ」「である」調で書きます)。この本は、いわずとしれた高校の世界史の教科書である。今、高校の世界史の教科書を読みなおそうと思ったのは、現代を知り、未来を考える際に、歴史を知り、その基本的な事項を記憶しておくことが、不可欠であると思うようになったからである。

 例えば、リーマンショックに象徴され、いまだに続く不況と、このところニュースを騒がせるTPP問題などを考える際に、「世界恐慌とその影響 1929年10月、ニューヨーク株式市場(ウォール街)での株価の暴落から、アメリカ合衆国は空前の強硬におそわれた。」(321頁)から始まる第15章の「4 世界恐慌とファシズム諸国の侵略」の節などは、参考になると思う。

 そして、この『詳説世界史B』は、事実上、大学入試の標準になっており、実質的には、「国定教科書」と言ってもいい本であるから、基本的な知識の標準を画するには、もってこいの本ということになる。実際、例えば、池袋には大きな書店が何軒かあり、当職は、ジュンク堂書店と西武百貨店池袋本店内のLIBROに行くことが多い。この2つの書店は、高校の教科書は置いてない書店であるが、例外が、この『詳説世界史B』(山川出版社)と『詳説日本史B』(山川出版社)の2種類の教科書である。このことも、この『詳説世界史B』が、事実上の「国定教科書」と言えることを示しているように思われる。

 ただ、この本(に限らず、高校の教科書全体に言えることだが)は、基本的な知識を画するには良い本だが、授業で教師が説明することを前提に書かれているため、この本自体は、暗記には適していないし、前後の流れがつかめなくなることがある。そのために、補助教材として、詳説世界史要点整理ノート(詳説世界史要点整理ノート編集委員会編:山川出版社)を併用した。この教材は、左ページは、『詳説世界史B』の要点を整理したノート(重要な用語は空欄になっているので、暗記しているか確認できる)になっており、右ページは、たまに確認問題があるほかは、余白になっているので、必要に応じて、考えたことや調べたことをメモして情報の集約をはかることができる。

 事実上の「国定教科書」だけに、補助教材が充実しており、自分なりに必要に応じたラインナップが組めることも『詳説世界史B』(山川出版社)の魅力だろう。

 高校レベルの基本的な知識が身についていない分野で、先端的な知識を仕入れようとしても、身につかず、応用もできないので、時間の無駄になる。基本知識が身についていない部分を補うためには、社会人にとっても、高校の教科書・学習参考書は役に立つと思う。

 当職も、足りない知識は常に埋めるように心がけたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

林浩靖法律事務所
弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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