所長ブログ

2013年5月22日 水曜日

[書評]高橋一雄 もう一度高校数学(日本実業出版社)

数学の本について二冊続けて、書評をしたいと思います。まずは、高橋一雄著「もう一度高校数学」(日本実業出版社)です(本記事は書評なので、ここからは、「です」「ます」調ではなく、「だ」「である」調で書きます。)。

実社会に出ると、基本的な数学の勉強はきちんとしておけばよかったと感じることは多いと思う。経済書などを読むとしても、一定の数学の知識は前提となっている。当職の業務においても、実際、金融商品のトラブルなどでは、時価評価を(もちろん専門家に依頼して)算定してもらうことがあるが、統計や対数関数についての基本的な知識がなければ、実際問題として、内容の理解は難しく、数字を一人歩きさせることになりかねない。数字は、もちろん、専門家に計算してもらうしかないが、その数字の意味を考え、訴訟での主張に活かすには、基本的な知識は必要である。

では、数学の基本的な知識とは何かということだが、一般的に必要な範囲(経済書を読むのに必要な範囲)では、高校数学の知識+偏微分、重積分の知識と考えておおむね間違いはないだろう。
その高校数学の基本的な知識の確認に有用なのが、社会人向けのやり直し用の高校数学の本である。本書は、「社会人・大学へ進学する方には絶対に知っておいてほしい、できてほしい高校数学の内容」すべて(はじめに・1頁)が書かれており、基本的な演習問題もきちんと入っているので、「この本1冊で高校数学の基本(教科書レベル)がすべて習得できると言っては過言ではない」(はじめに・1頁)という言葉に嘘はないと思う。ただ、当職のように高校時代、数学が比較的得意で、簡単に復習すれば足りる場合は、この本で十分であるが、中学数学が危ないような場合は、当然、中学数学から復習する必要があるし、小学校の算数も危なければ、当然、そこから積み上げなおさなければならない。数学は、積み上げ型の科目なので、下から積み上げるしかないのである。中学数学は身についているが、高校時代から数学が苦手になったような場合は、本書を読むことは可能だが、数学は練習量が必要なので、別に計算ドリルなどを用いて、練習する必要があるだろう。当職も、高校時代は文系だったので、いわゆる数学Ⅲの微積分の部分については、別途、計算練習の用の本を購入して、練習することを予定している。

 
今までは、文系・理系で相互に分かれていたが、現代は、文系だから数学が分からないでは話にならない時代になってきていると思う。弁護士である以上、法律について知識をブラッシュアップして、皆様のご期待に応えられるようのするのは当然のことですが、その他の周辺の基礎知識についてもブラッシュアップを怠らず、皆様に満足していただける法的サービスを提供する所存ですので、金融商品に関する事件に限らず、お困りのことがございましたら、ぜひ、ご相談ください。

林浩靖法律事務所
弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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