所長ブログ

2014年1月13日 月曜日

[書評]多川俊映 唯識入門(春秋社)

本年も書評は続けたいと思います。本年の書評の一冊目は、「唯識入門」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書は題名のとおり、仏教の一つの考え方である唯識仏教の入門書で、著者の多川俊映師は、興福寺貫主である。当職が本書を読もうと思ったのは、一つは、「因果ということを非常に重視」(88頁)する仏教に、因果関係が何かということを考えるヒントが何かないかと思ったからであり、もう一つは、日本人は一般に仏教徒と分類されているけれども、当職は仏教のことは何も知らないので、本屋でこの本を見て、読んでみようと考えたことによる。

「唯識仏教は、心の構造として眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六つの表層の心と末那識・阿頼耶識の二つの深層の心という八つの心識を考え、それによって私たちの心の実態を解明しようとし」ているもの(32頁)であり、無意識の心、即ち、深層心理というものについて考えさせられる本であった。身近な具体例をあげながら解説されており、唯識仏教の分かり易い入門書だと思う。唯識仏教について、簡単に概要を知りたい方にお勧めできる本である。

因果関係は、損害賠償訴訟や刑事事件で問題になることが多いが、よくわからないということも多いので、因果関係について考えたかったが、その点では、あまり得るとことはなかった。しかし、唯識仏教の本としては分かり易かったので、唯識仏教に興味がある方には、ぜひ読んでほしいと思います。

また、林浩靖法律事務所は、法律以外にも目を配りながら、皆様に満足していただける法的情報を提供するように努めていますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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