所長ブログ

2016年9月16日 金曜日

[書評]中野貞一郎編 民事執行・保全法概説(第3版)(有斐閣双書)

1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「民事執行・保全法概説(第3版)」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書の編著者は、民事執行法体系書もお書きになっている(現在は、下村正明教授との共著となっている「民事執行法」(青林書院)。該当する記事は、こちら)方であるが、その他の執筆者も上田徹一郎関西学院大学名誉教授や鈴木正裕神戸大学名誉教授、福永有利神戸大学名誉教授といった民事手続法の重鎮が数多く名を連ねる、恐ろしく豪華な執筆陣による概説書である。

本書は、「民事訴訟法とともに、民事法の分野における法実現の手続過程を規律」(はしがきⅳ頁)する民事執行法や民事保全法についての、安定した概説書である。文書が固いので、最近の若い方には向かないのかもしれないが、記述の安定感は群を抜いており、安心感のある文献である。

強制執行をきちんと行わなければ、民事訴訟で勝訴しても絵に描いた餅になりかねないし、民事保全をきちんとしておかなければ、訴訟係属中に状況が変わり、民事訴訟で勝訴しても無意味なものになりかねない。そのため、民事執行・保全の知識はきちんと押さえておく必要がある。

林浩靖法律事務所では、最新の情報を収集するとともに、長く生きている書物にも常に目配りして、お客様に常に満足できる最良のサービスを提供させていただく所存ですので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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