所長ブログ

2016年12月 5日 月曜日

[書評]安藤達朗(佐藤優企画/編集/解説、山岸良二監修)いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編(東洋経済新報社)


1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書、前回書評を行った「いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編」(該当する記事は、こちら)の続編にあたり、享保の改革以降を扱っている。

ただ、本書で一番感心するのは、293頁以降の「付録② 日本史ガイダンス」である。ここでは、元が受験参考書であったとは思えないほど、「歴史学」の基礎知識がまとめられており、受験参考書とうだけでなく、大学入学後の勉強につながるように配慮されている。例えば、「歴史を学ぶ者は、現在に対して鋭い問題意識をもつことが求められる」(295頁)、「歴史研究の目的は、歴史像の形成にある」(301頁)という歴史学の導入に始まり、「日本史が世界史の中で展開し、世界史の一環を担うものであることは忘れてはならない」(319頁)という指摘など、視野を広く持たせる指摘が含まれている。

まさに、ビジネスの現場で役立ち知識が身につけられる書物と言える。本書は、まぎれもない良書である。

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弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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